便器内にチョロチョロと水が流れ続けている水洗トイレ、そのままにしていませんか?水道代がかさむ原因、ここで解決しておきましょう。
今回水もれをおこしていた古い陶器製の水洗便器を例に、修理方法の一例をご紹介します。
タンクのフタは持ち上げるだけではずせますので、まずはそこからですね。手洗い吐水口がついている場合はホースがつながっていますので引き抜いてはずすか、そのままにしてフタをずらしてみてください。
次に確認です。それでははじめましょう!
オーバーフロー管より水面が高い
タンク内にパイプが突き出していたらそれがオーバーフロー管です。(写真赤丸部分のパイプ)
オーバーフロー管は、タンクの外に水がもれないように、ある一定の水位になると便器側へ水を逃がすしくみです。もし、この部品が無かったら水があふれ、トイレの床は水浸しです。
上蓋のあるタイプでしたら開けてみてください。このパイプより上に水面があるようでしたら、ここから便器に水が漏れています。下の写真がまさにその状態です。
表面張力で水面がパイプより上ですが、耐えきれなくなると少しずつ便器の方へ流れていきます。
以下の写真はボールタップという部品です。浮き玉の浮力を利用して水を止めます。この部品が水を止めきれないと、ポタポタと水が流れ続けます。この便器もここから漏れていました。
この時点で購入する部品はほぼ決定です。タンクの横などにトイレタンクの型番がありますので「その型番 パッキン」で検索してみましょう。数百円で見つかると思います。
こちらのトイレはINAX製でした。必要な部品は、
「INAX 横型ボールタップ用 パッキン(2個入) PK-50-280 」
のようでした。amazonさんで即購入、こちらは509円でした。
水を止め、タンク内の水を流し、部品をはずす
タンクにつながっているパイプの先に蛇口ハンドルがあります。(マイナスドライバーで開閉するタイプもあります)ハンドルを時計まわりに回転させて水を止めます。
タンク内の水をレバーを引いて流しきり、次にモンキーレンチなどでパイプをはずし、次にボールタップユニット全体を外します。
この際、残っていた水が少しもれますので雑巾などを床に置いておくか、パイプ接合部分などに当てながら外します。
次はボールタップの分解です。こちらはネジ3本のみで分解できました!水が止まる原理も勉強できます(笑)
写真の黒いやつがゴムパッキンです。劣化しているものを触ると指が真っ黒になりますので、爪楊枝などではずしてそのまま捨てましょう。
今回は撮影のために捨てずに掃除しました。白い枠で囲んだ部分が一部欠けてしまっています。この溝から少しずつ水がもれていました。
もともとは右側のように平らだったのです。経年劣化すごいですね!左のパッキンは30年ものです(笑)
部品を交換したら逆の手順でもとに戻す
ボールタップをササッと掃除して新品パッキンを装着し、ネジを締めてもとに戻しましょう。
作業が終わったら水が止まるか試してみましょう!修理直後は接合部分から水がもれる可能性もありますので蛇口ハンドルはゆっくりと開きます。
水もれが無ければハンドルをもとの位置ほどに戻し様子を見ます。
修理がうまくいけば、この写真のように水面がパイプ先端より低い位置で止まります。もちろんポタポタもありません。
どうでしょう?むずかしそうですか??
難しい!手を汚したくない!時間がない!そんな場合は修理を頼みましょう。業者に頼むと上記の修理の場合、出張費・部品代・作業費で1万円くらいが相場でしょうか。
器用な友人、知人に数千円や食事をおごるなどして頼むのもいいかもしれません。
あ、私も修理できますので誰も相手してくれない場合はお声がけください!
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